目前、目下

少し前のことですが、洗濯物を干そうとベランダに出たら
空と雲がとてもきれいで、見とれてしまった。面白い。
雲がどんどん流れて、形が変わっていく。







秋だなあ〜と実感したひとときだった。
そしてもう冬だなあ〜と実感する日はすぐ目の前に。


今「目の前」って書いて思い出したこと。
「目前」という言葉は、日本語では「近い将来」を意味するが、
中国語では「現在」を意味する副詞。
ニュースで良く使う。うーん、日本語で言うところの「目下」に近いか。


ということは、
「既にちょいと起きている状態」が日本語では「目下」、中国語では「目前」、
「もう少し先で起きそうな状態」が日本語では「目前」、中国語では…「目?」
うーん、思いつかない。


日本語的には、日本人の時系列の考え方は、左から右に向かった矢印なんだよね→。
反対に、中国人の時系列の考え方は上から下に伸びているのは、中国語を勉強した
ことのある方ならきっとご存知のはず。
「目」を使った例は挙げられないのが本当に残念なんだけど(だって思いつかない)、
簡単に言うと、先週は上周で、来週は下周、だもん。


こんな私のように「思いつかない」とか「分かんない」とか言わないで
いろんな人にインタビューして、一生懸命例を拾い集めて、仲間の学者と議論を
ずうっと続けるような人が言語学者になれるのかしら。


なるほど…。
絶対無理っす自分…。