バナナマン

昨日はエイプリルフールでしたね。
エイプリルフールは中国語では「愚人節」と言います。
漢字で見るとちょっと強烈。「愚か者の日」ですよ…。マッチ…。


昨年のエイプリルフールに婚約を発表したので(もちろんわざとです)、
「今年は何かないの?」って言われたけど、ご期待に添えず申し訳ない。


中国語の勉強に関していくつか。


先日、日中翻訳の授業中に「低碳生活」の話題が出ました。
最近いやというほど耳にする言葉で、先日の人民代表大会でも連呼されてました。
碳は英語でいうところのcarbon、それを低くする生活。
つまり、二酸化炭素排出量を減らした環境にやさしい生活、という意味です。


これを日本語にどう訳すか、という話で、先生が自信たっぷりに黒板に


「エロ」


と書きました。。。
教室のあまりの静まりように先生が振り返って「え?」
我に返った私達は「先生!違う!『エコ』です!」「それじゃ黄色です!」と叫びました。
黄色は日本で言うところの「ピンク」の意味。国が変われば色も変わる(笑)面白いね。


そしてこれは昨日のこと。
中国人の友人とご飯を食べた後、バーに連れて行ってもらいました。
会員制ではないのだけれど、暗証番号を押して店に入り、複数いるオーナーの名前を
言わないと入れないというバー。モデルやいわゆる業界人が良く行くところのようです。


友人は良くここに行くのでスタッフとも仲良し。カウンターでおしゃべりに興じます。
ただ、友人は日本語ができるけれど、スタッフとはもちろん中国語。
こういうのってとても勉強になります(疲れるけど)。


その時印象に残った表現の一つが「潮人」。
元々「新潮」には「流行に乗っている」という意味があるのですが、
最近はこれを略した「潮」という形で使う場面が多いようです。「很潮」とかね。
でさらに、「潮」な「人」を、「潮人」というみたい。


こういうのって訳す時にいつも悩みます。
というのは、「流行先取り!」って、日本では場面によっては蔑む感じがしませんか?
でも中国では必ずホメ言葉なんです。日本のファッションが好きだとさらにホメる感じ。
うーん、悩ましいです。


そしてもう一つが「香蕉人」。
「香蕉」は「バナナ」のことなので、直訳するとバナナマン!え…あの2人組…??
もちろん答えはそうではなくて、欧米で育った中国人や台湾人のことを指します。
思いきりカラーになってしまいますが、バナナと同じく外はイエローなのに中身はホワイト。
つまり、「見た目は中国というかアジア人だが、中身は欧米人」という、欧米で
(生まれ)育った華僑の子どもや、移民の子どもを指します。
もっとも、使い方を聞いていると蔑むどころか良い意味で使っているようです。


日々生きた中国語に触れられるのもあと少し!
1日1日を大事に過ごしていきたいです。