もう一人のヨガの先生

絶賛テスト期間中であります。


でも昨日、勉強の合間に久しぶりにヨガスタジオへ行きました。
体調が悪かったり、大好きな師匠が冬休み中だったり(これが一番大きい)、
いろんな理由から2週間近く足が向いていませんでした。
家でもたまに自主練やっていましたが、太陽礼拝止まりのことが多いです。
まあこれでも十分気持ちがいいんですけれど。
たまにハーフ・プライマリー。
私の都合が良いスタジオでマイソールをやらなくなってしまったので、
本当はもっと自主練すべきなのですが。


昨日入ったのは、以前ものすごく通ってた先生のレッスン。
うん、昔はほとんど彼女のレッスンに入っていたと言っても過言ではない。
彼女はダンサー上がりで、かなり柔軟性があります。私より若い。
みんなは難しい難しいと言っていたけれど、私もダンス経験者で、柔軟性も
平均よりはある方なので、そこまで敷居が高くなかったのがきっかけ。
また、当時の私にまだ「ヨギ」というよりは「軽業師」志向が残っていたこともあり、
ダンカン・ウォンに師事した彼女のレッスンが面白くてたまらなかった。
カテゴリーとしては上級のフローヨガで、他のヨガ教室のインストラクターが練習に
来ているようなクラスでした。


彼女に教わったことはたくさんあります。
今思えば、日本でレッスンを受けていた頃、自分でブレーキをかけることが多かった。
あまり難しいアーサナにチャレンジすることもありませんでした。
でも、彼女はガンガンいろんなことにチャレンジさせてくれました。
日本では全然できなかったヘッドスタンディングもすぐできるようになりました。


色々チャレンジしている内に、私が元々持っている「やりたがり」の部分が熱くなった!
新体操やってた頃は(やってたんですよ昔)、いろんなことチャレンジしたじゃん!って。
結果、いろんなことができるようになって、自分でびっくりしました。
30過ぎた体でも、こんなことができるようになるんだなあって驚きました。
アシュタンガに重心を移すまでは、めちゃくちゃはまりました。


昨日、バカ・アーサナ(からすのポーズ)から、手はそのままで頭頂部をマットに下ろし、
両手と頭で三点倒立をし、足を上げ、空中でロータスを組み(ぐりぐりね♪>うちこさん)、
ロータス組んだまま足を二の腕裏に下ろし、頭を持ち上げる(これが一番重くてきつい)、
そこからまたバカ・アーサナに戻る、っていうのをやってたんですが、今日はどうも
それができた生徒が私一人だったらしい。


で、先生がこの後こんなことをみんなに向かって話しました(中国語)。


KAWAIが、この日本人の女子ね、彼女がなんでこれができると思う?
彼女は特に力が強いわけでもなんでもない。
以前はバッタバッタと良く倒れてたのよ(その通り)。


でも、彼女はとっても努力したの。とってもとっても努力したの。
(恥ずかしいんですが「她非常努力,非常非常努力」って言ってくれてました。)
できなかった時、失敗した時に、
「问题在哪里(問題はどこ)?我该怎么办(私はどうするべき?」
って考えたり聞いたりして、すごく努力していた。
私が「ここが悪い」と言ったら、そこを何度も練習してた。
あと、彼女はアシュタンガがすごく好きで良く練習してる。その結果なのよ。


ヨガにおいても求められる問題発見&問題解決能力。
というかどんな分野においてもどんな場面においても必要な力ですね。


そしてその後、ちょっとフィロソフィーっぽい話もしてた。
そう、哲学がないヨガはダンスよ!ストレッチよ!


さて、私は彼女からこんなにほめられたことがないので、びっくりしてしまいました。
理由はうっすらと分かっています。
彼女がもうすぐ上海を去るからです。
私にやる気を与えるために、餞の言葉をくれたんだと思います。
ありがとうございます。


彼女もアシュタンガを教える資格を持っているけど、でも今の私にはちと物足りない。
前出の師匠につくようになってからは、彼女のレッスンからは足が遠のいていました。
まあ最近は彼女も師匠のレッスンに顔を出してたけれど。


彼女がいなくなるまで、あと何回か彼女のレッスンも受けたいと思っています。


あと、彼女は私の名前が呼びにくいからと言って「KAWAI」と呼んでいますが、
それが日本語の「かわいい」に近いからだってことを実は私は知っています。
しかも日本人だったらKAWAIって呼べばOKと思ってることも今は知ってるんだから!


それにしても、ヨガの先生は往々にして移動を好む。
これって、生徒にとって全て悪いとは言えないだろうけれど、マイナスの部分も多くないかな?