オヤジギャグ

こないだ日本語を勉強している中国人学生としばらくお話をしました。
一緒に勉強する、とは言えないなあ。ゆるーくおしゃべり。


「これどういう意味か分からないんだけど」と見せられた日本語の教科書。
「この建物はモダンだ」という文の「モダン」が分からなかったみたい。


モダンって結構不思議な言葉じゃないですか?
もちろんmodernから来てるのはみんな分かるけれども。
でも、ずっと前から使われていて(だって大正モダンとかも言うし)、
初めて耳にした時すでに、意味とは反対に古い響きを感じる言葉で、
いやあこのニュアンスを伝えるのは難しいなあと思いつつ、
「現代的」とか「今風の」とかありきたりの言葉を並べてみたところ、


彼が「あ!そういう言葉、最近習った!」と教科書をめくります。
どれどれ〜と見せてもらったところ、


まさかの
ナウい
でした。


すごいなあ。「ナウい」!さすがだ!


で、見てみたところ、彼らの教科書も私の教科書も初版が1997年。
改訂はされつつもお互い古い教科書使ってるねー、と言いながらも。
1997年の時点で「ナウい」を載せる中国の出版社!さすがだ!


でも私が使ってる教科書も同じ感じなんだろうね。
「何この言葉!言わないし!」ってね。
実際指摘されたことあるしね。


そういえば
「今日あの子(♀:紹興出身)来てないですね」と聞いたところ
「彼氏が風邪引いてるらしいんですよ」との答え。
ああ、そりゃ大変だ。


彼は続けます。
「でね、僕言っときました。小心(しゃおしん。気をつけてねの意味)って」


はい来ましたー。
中国のオヤジギャグー。


中国語で「紹興」はshaoxing(しゃおしん
「気をつける」は中国語で「小心」xiaoxin(しゃおしん)。


似てると言えば似てる!


で、こういうのをオヤジギャグって言うんだよ、って教えたら早速メモってました。
のぞきこむと、


「オヤジ逆」

って書いてました。
いちいち面白いなー。