PDA

以前友人2人と話していて、「中国人の嫌いなところはどこか?」と聞かれた。
彼らは中国系イギリス人と中国系オーストラリア人で、母語は英語と広東語。
1人は普通語(中国の共通語)もすごく上手で、もう1人は日本語が少しできる。
2人とも仕事をするようになってから中国に来たけれど、滞在年数は既に長い。
「道で唾を吐くところ」とか「列に並ばないところ」とかいう答えはイマイチだ。


で、「カップルが人前でイチャイチャすることかな」と答えると、
「あーPDAだね」と言われて、「Zaurus??(しかもなぜZaurus)」と
頭の中がこんがらがってしまった。
PDAはpublic display of affectionの略だよ、とその時に教えてもらった。
後で辞書を引いたらちゃんと載ってた。


「見ていて恥ずかしくなる。日本人はあんなことできない」
「でも欧米ではみんなやるじゃないか。あれはいいの?」
「うーん、中国人と日本人は見かけが似ているから、恥ずかしさが倍増する感じ」
※この「見かけが似ているから」という感覚が、相互理解の邪魔をする曲者で
大変危険な存在だと思うんだけれど、実際にそういった感情があるのは真実で、
そこに蓋をするのはまたおかしいので敢えて書いておく。これはその内また。


で、「日本人も最近の若い子はすごいんですよ〜」なんて思ったあなた!
中国のカップルは本当にすごいんだから!!
何か外の文化の変な影響を受けてしまったのだろうか?とずっと考えていたのだが、
相原茂氏のエッセイによると、どうもそうではなさそうだ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1226&f=column_1226_005.shtml

 親子、恋人に典型的に見られるように、どうも中国には「親密さ」を表すいくつかのプロトタイプがある。日本はそれを隠したり、薄める方向で変化してきたが、中国はなおそれを残している。そしていざという時にはきちんとそれを表現しなくてはならない。

うーん、そうだったのかー。


そして、具体例をいくつか。

 飴をしゃぶるときだってそうだ。ペロリとわざわざ皮をむいて口に入れてやる。さらにすごいのは、恋人同士だと、まず自分の口にふくんで、それを口移しで相手に食べさせたりする。「甘いキス」だ。

 おせんべいのようなものを食べるときは、まず自分がぱくりと口にし、残りの部分を相手に食べさせるべく、彼に近づく。これもキスするような恰好になる。

 みかんを食べるときは、最初の一つはまず相手のために剥いてあげる。あるいは半分にして相手にあげる。

この飴がすごいんだよね。。。
一度この飴がマシュマロだったのを見たことがあってそれがまあもう(以下自粛)


というわけで、街に出るたびに赤面している大和撫子リポートでした。