映画鑑賞の授業

先学期と今学期は中国の映画を鑑賞する授業がありました。
中国の映画は、第1世代から第6世代(現在)までに大きく分類されているそう。
先学期は古いもの、今学期は新しいものを中心に見てきました。


授業中、先生は「映画を流しては止め」を繰り返し、その見方や意図などを
どんどん説明し、それを手がかりに映画を見進めていきます。
割とお年を召している方ですが、文革に果敢に切り込んだ作品が好み。


もちろん映画は見る人ごとに自由な感想を持って良いものでしょうが、
先生の緻密な解説を聞きながら映画を見ていると、次第に
「特に外国の映画については、一定の解説を聞くことは大事だなあ」と思いました。
一人で見ても、大意はつかめるのですが、気づかないことが多すぎるのです。
熟語やことわざなどの表現はもちろんのこと、歌詞や、オマージュの元など。
「あれは聞かないと気づかなかった!」というものが結構多かったです。


あと、私は映画を見るのは好きですが、ただダラダラと見てしまう方なので、
この授業で「何か基準を持って映画を見る」ということを学んだ気もします。


また、そんなに中国映画に興味がなかった私。
でもこの授業を通して、面白い中国映画がたくさんあることを知りました。
面白い中国映画が日本で未公開であるという現実もね。


では、以下この授業で見た映画をご紹介します(タイトルのみですが)。

  • 「十字街頭」

監督:沈西苓(第2世代)

  • 「大紅灯籠高高挂(Raise the Red Lantern)」

監督:張芸謀(第4世代)

Raise the Red Lantern [VHS] [Import]

Raise the Red Lantern [VHS] [Import]

  • 「老井」

監督:呉天明(第4世代)
※主演が張芸謀

  • 「孔雀」

監督:顧長衛(第5/6世代)

  • 「可可西里」

監督:陸川(第6世代)

※陸川は「南京!南京!」の監督です。

  • 「二弟」

監督:王小率(第6代)
英語版(日本では発売されていない?)

  • 「看上去很美(Red Little Flowers)」

監督:張元(第6世代)
※製作にイタリアが絡んでいる。

  • 「太陽照様升起」

監督:姜文(中国で影帝と呼ばれている名優)
※音楽が久石譲


この映画の授業の先生には通算3学期お世話になりました。
先日「もう日本に帰るのか?」と尋ねられて「はい」と答えると
がっちり握手をしてくださいました。
お世話になりました!