理由

ここ数年、小説にあまり手が伸びなくなっています。
特に上海へ来てからはその傾向が顕著。
本屋がないことももちろん関係しているけれど、それだけじゃないなあ。
説明が難しいのですが、映画もあまり見たいと思わなくなっていることから、
他にいろいろインプットしたいことや刺激を受けることが多すぎて、
脳が敢えてそっち方面にはストップをかけている感じ。


でもなんだか最近はちょっと読みたいなあと思うこともあり、
たまたま長めにヒマな時間がありそうだったので、意識していたら、
キャンパス内の本屋の一角で古本を見つけたので購入。
状態はあんまり良くなかったけれど、6元(90円)だったのでまあいいです。

理由 (新潮文庫)

理由 (新潮文庫)


結構前に直木賞取ったやつ??くらいの前情報のみで読み始めました。
ぐいぐいぐい、とか、もう止まらん!っていう程ではなかったけれど、
まあ面白かったです。人物設定や描写がすごく丁寧でした。
ノンフィクション仕立てっていうのも面白かったです。


で、この本の中に占有屋が出てくるんですけれど、法律上の知識でしかなかった
裁判所がやる「競売」について、すごく昔、他の小説を読んでいて
「あーこういう感じなんだあ」と感心した経験があります。

女たちのジハード

女たちのジハード

結構古い本なので今読むと時代設定とかがあれだと思うんですが、
当時の若い私は面白く読んだ覚えがあります。


小説じゃないけれど、「生きてる感じ」がする競売話に触れたのがこの本。

罪なくして罰せず (朝日文庫)

罪なくして罰せず (朝日文庫)

中坊さんが、住専の後始末をやった整理回収機構の社長をやった時の経験談
書かれていて、回収に関するエピソードを読んだ覚えがあります。


以下2册はもちろん今手元にないのでかなりうろ覚えなのですが、
法律用語の「競売」という言葉に色を付けてくれたのは確かです。
懐かしくなったのでメモってみました。


帰国したら村上春樹の新刊は必ず読もう。