許してシーニン!

西宁のことをすっかり飛ばしてしまっていました。。。
一応青海省省都だというのに。。すまん西宁。。。


とはいえ、鉄道に乗るためだけに寄ったようなものなので、観光もタール寺のみ。
チベット仏教の4宗派のうち、最大派閥であるゲルク派黄帽派)の開祖
ツォンカパさんが生まれたところが、今はお寺になっているんだそうです。
今回初めて見学するお寺だったので、ちょっと興奮して足を踏み入れました。


そして、壁画を目にした途端、旅行前に「ある本」を読んだことを激しく後悔します。

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

ブッダを見るたび、頭の中で「耳たぶがひ〜んやり♪」という言葉がエコー。
チベットに限らず、仏教美術を真面目に鑑賞する機会がある際には、1週間ほど前から
このマンガは読まないことをオススメします。帰ってきてから読みましょうね。


あと、直前まで読んでた本がもう1冊。

破天 (光文社新書)

破天 (光文社新書)

復興したインド新仏教の指導者である日本人、佐々井秀嶺氏のお話。分厚いけど面白いです。
佐々井秀嶺氏について(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E4%BA%95%E7%A7%80%E5%B6%BA


この本を読んで、「輪廻転生ってやっぱりナシだよね〜」という気分になっていたので、
「輪廻転生命!」といったチベット仏教の雰囲気に浸りにくかったような気もします。
まあ、クールに見学できて良かったのかもしれませんが。
カースト以下の身分の「不可触民」の人々を仏教へと改宗させた「インド新仏教」では、
「輪廻転生」を否定している。


「前世が○○」っていう考え方は、楽だし便利だよなー、とちょっと思います。
「物事が上手く行かないのは、前世にこういうことがあったからだ」みたいなアレです。
「今の自分は悪くない」「今の自分のせいじゃない」んだもの。そりゃあいいもんだ。
でもまあ、宗教は人間が生きやすくなるために作ったツールなんだから楽で便利で当然か。
特に今はいろいろ大変だから、太った人がテレビでいろいろ話すのが流行るのも理解できます。


なんて旅先で考えていると、旅に携帯した姜先生の本の内容ともいろいろリンクしたのですが、
それについて書くと長くなりそうなのでまた今度。

悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

帰国時に姜先生が流行っててびっくりしました。
「75万部突破!」という帯の先生の写真が一番かっこよかったのでそれにしました♡


ではでは。以下、写真です!

西宁空港。乗ってきた子じゃありません。

なんで中国の空港や駅ってこのフォント使うんだろ。

タール寺。初詣の人で賑やかでした。

この冬2回目という雪が降った後でした。

琉球っぽい気もします。

回族も多い街だそうで、中国三大モスクの内の1つがありました。