戦うか、逃げるか

海部美知さんのブログより。いつも面白いなあ。
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20090325


私が住んだことがある「海外」は上海だけ。
住まないと、身体値を以て評価、表現することは難しい。
上海に来て半年あまり。この都市に住む日本人女子何人かともお友達になりました。


海部さんが書いたこの部分を読んで、カン!と思い出したことがあります。

なにしろ、なにかと「女性には住みにくい」とされる日本から、いよいよ女性が逃げ出すという話になってきたなら面白いな、と。

もう帰国してしまった友人がこんなことを言ってたんです。


「仕事は大変だけれど(中国人スタッフとの関係など)、
日常感じるストレスは、日本にいるより断然少ない」

これは私も良く分かります。
特にある程度年がいった女子にとって、日本はとても住みにくかったりする。


小学校に入学して以来、男女平等と教えられてきたけれど、いざ社会に出てみると
そうでないことに気づいて愕然としたのは私だけではないはず。
私は頑固者なので、その事実を受け止めるだけで相当時間がかかりました。
特に、私が行った大学の学部は当時既に男女比率が1:1になっていたし、
職場は比較的男女の差がないと言われている環境だし。


やっと大人になった私。数年前から「女子は不利」という事実を受け入れて、
「その上で何ができるのか?」「女子である私にしかできないことは何か?」
ということにフォーカスして社会活動を行うようにしています。


私はいろいろと恵まれているし、本格的に逃げたいという状況には今はありません。
でも、海部さんが書いていらっしゃるように「逃げる」のも悪いことじゃないと思います。


tさんという方のコメントも心に残りました。

何も変わらないから、他人に任せてほうっておくのでは、結局物事は解決しない。
たとえ、わずかな声や力でも、少しずつ、団結を強めて社会に訴えていくしかないのではないかと最近思う。
もう、短期間逃げるという問題解決では、いろんな社会の問題は、この女性の働く問題も含め、なにも解決したことにならないと思う。

tさんは海部さんへの反論っぽく書かれていますが、私には海部さんの「国内での逃げ」の
発展形のようにも感じられました。


同じ思いを持つ仲間を探そう、作ろう。